読書感想文 第57巻
頭が読書脳から切り離されて集中できない日が続き…。
しばらく読書そのものが出来ないでおりました。
やっと集中して読めるようになってきたので、少しずつ再開します。
『あやかしとおばんざい2~京都妖怪ごはん日記~』
作:仲町六絵/メディアワークス文庫
発売日に買ってたのに…やっと読み終わりました。
前作から少し時間が経って(数ヶ月くらい?)、語り手としても少し慣れてきた頃のお話ですね。
相変わらず双子の会話のテンポがよくていいですね(笑)
からくさ図書館は人と道なしと呼ばれる、いわゆる霊のお話でしたが、今作は前作以上にファンダジックな印象です。
そんな中で登場した、からくさ図書館の面々。
吉田山で蹴鞠ですか(笑)
久しぶりに篁卿や時子姫、晴明様や茜さん、太田さんにお会いできて嬉しかったです。
でも登場の度合いは、あれがギリギリですね。
あれ以上出たら主役が変わります。個人的にはあれでもちょっと出過ぎ…と思わなくもありませんが。
後半の龍のお話くらいだと、お話のエッセンスになっていいと思いますが、あまり深く関わると、からくさ図書館スピンオフになっちゃいますよ。
千年以上在り続けてる方々と、十九の双子達では、キャラが纏う空気の重みと存在感が違います。
とにかくからくさ図書館の冥官方は、インパクト大なんですから(笑)
後半の龍のお話も好きですが、自分的には真ん中の狸のお話が好きです。
子狸から大人に一歩近づくためのお遣い小春ちゃん、可愛かったです。
岩下先生も心が少しでも軽くなってるといいなぁ…。
後半の龍のお話は、言ってしまえば親の心子知らずな部分もあり(^_^;)
いくら親子でも何度も話して聞かせようとも、通じない時はある。
今回はそのパイプ役を語り手の話が担った感じ。
第三者が入った方が良いときもありますよね。親子で分かり合えて良かった。
シズク君も、ちょっと成長(^_^)
双子のお話は、この前作今作で終わりだそうですが、筆者の京都を舞台にしたお話は、これからも出るそうですし、その中で普通に生活している今までのキャラ達が見られそうですね。
それはとても楽しみです。読んでる中で「あっ!」と見つけたときのニヤリ感というか…そういうの大好きなので(笑)
あ、でもあくまでもエッセンスでお願いしますね。主役ではないんですから(笑)
主役になりたいのなら、番外編か何かでぜひ♪