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読書感想文 第59巻

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『ゆきうさぎのお品書き  ~あらたな季節の店開き~』

小湊悠貴・著/集英社オレンジ文庫

 

とうとう終わってしまいました。

初巻の副題にあった“6時20分”に自分の誕生日である6月20日と勝手に縁づけて購入し、読み始めたのが2016年。
4年は長いのか短いのか…気がつけばあっという間。

 

あとがきで小湊先生は、ご希望通りの10巻終了で、望んだ通りのラストを迎えられたと書かれていました。
読む側からしてもとても嬉しい事です。

 

私は実は“書籍化=最後まで書ける”と、小説でもマンガでも思っていたので、たまに見る打ち切りのお知らせに寂しく思うこともありました。

出版社さんの大人の事情なんでしょうけど、出すからにはラストまで責任持って出して欲しい…。
尻切れトンボは悲しいですよ。好きで読んでる作品なのに。

 

話を戻して…

 

この作品は、ゆきうさぎを取り巻く日常。
主役の大樹さんと碧ちゃんを中心に、家族や親族、友達、幼なじみにご近所さん…みんなのことも織り交ぜられて、実にいいペースで読み進められます。

料理に偏りすぎるでもなく、恋愛に偏りすぎるでもなく、いい具合に絡んで…
ああ、ゆきうさぎ鍋ですね(笑)

 

メイン素材は、大樹さんと碧ちゃん。
料理や恋愛、人間関係といったスパイスや出汁をベースに、家族や友達、親戚、幼なじみ、ご近所さんというがっちり脇を固めそれぞれからもいいお出汁が出て…。

奇をてらったところはなく、手に汗握るシーン…はあるっちゃあるけど、目まぐるしい訳ではなく、キチンと時間をかけてしっかりおいしく作り上げられ、ラストのお花見シーンは〆のご飯(うどんも可)かな。

10巻のあとがきの後ろについていたエピソードで可愛らしいデザートもつけていただきました。
4ヶ月ですか…(*´▽`*)

 

ご馳走さまです。大変美味しくいただきました。
お鍋が食べたくなったら、何度も読み返そうと思います。

 

最後になりましたが。

小湊先生、素敵な作品をありがとうございました。

今後も大事に読み返していこうと思います。