読書感想文 第53巻
『からたち童話専門店~えんどう豆と子の刻すぎの珍客たち~』
『からたち童話専門店~雪だるまと飛べないストーブ~』
作:希多美咲/集英社オレンジ文庫
だいぶ前に読み終えているので、もしかしたら二度目かもしれませんが(笑)
ちょうど別レーベルで同じような五人兄妹のあやかしものを読んでいたので、良くも悪くも兄妹比べをしてしまっておりました。
どちらの兄妹も仲良しなので、それでよし(笑)
お気に入りの作品で、ふとしたときに読みたくなるため、クラウド本棚にはしまわず、手元に残しています。
『えんどう豆と~』では、からたち童話専門店に住む九十九さんとあやかし達と仲良くなり、物心つく前に別れてしまったお母さんの真実に触れ…。
『雪だるまと~』では、大事な大好きな幼い頃の友達の真実と、長兄が目の敵にする九十九さんとの確執(?)に触れ…。
どれも童話の力を借りて、温かい結末となります。
兄妹の成長や、次はどんな童話が出てくるのかといった楽しみもあるのですが…続きはないのかなぁ。
えんどう豆の童話も雪だるまの童話も、初めて知るお話しでしたが…アンデルセンさんは優しいお話し書くんですね。
グリムさんは、実は怖い真実が隠されてるイメージ(笑)
アンデルセンさんにも、“実は…”な顔があるんだろうか(笑)
さっき、読書メーターに自分で書いた再読感想を見てきたのですが…。
そこでは特にふれてなかったけど、このお話をどこかBLっぽい印象でとらえてる方の感想を見た記憶があります。
おいらもBLは、あまりえげつないもの以外はそこそこ読みますが、これはその流れとは違うと思うんだよなぁ。
ずっと心の拠としてきた、たった1人の大事な友達。
男の子同士の真っ直ぐな友情の気持ち…。
それでいいと思うんですけどねぇ。