読書感想文 第11巻
『GOSICKⅢ─青いバラの下で─』
角川文庫
Ⅲは、大きなデパートを舞台にした少女連続失踪事件&王家の宝物盗難事件のお話し。
お話しの中にはⅢでは貴族階級の人にあるまじき行為、Ⅳではヨーロッパの人たちの有色人種に対する差別意識も織り交ぜつつ話が展開されます。
高級デパートに入っていった少女たちの行方は?
第一次世界大戦時に盗まれたソヴュール王家やロシア王朝などの宝物の行方は?
風邪をひいたヴィクトリカは学園のベッドの上、一弥は日本の家族に頼まれた物を買いに一人で買い物に出かけ、事件に巻き込まれます。
熱があっても衰えは見せない、ヴィクトリカの頭脳。
ヴィスクドールみたいに可愛いヴィクトリカが、変なくしゃみしたりして、ただのいばりんぼさんじゃないところがどんどん見えてきて、謎解きよりそっちが微笑ましかったり(笑)
その死体は見つかっていない。不老不死を手に入れた、本物の錬金術師?
ヴィクトリカと一弥、そして今回は一弥のことが好きな、イギリスからの転入生アブリルも加わり謎を解いていきます。
愚者の代弁者となり、我が愚かなりし秘密を暴け!
アフリカのゴールドラッシュやソヴュール王家も絡む国の内側の問題にも、容赦なくヴィクトリカの頭脳が斬り込む。
あっちのマンガやこっちの英国小説で聞き知った単語も出てきてなかなか楽しめました。
積んでたのは全部読んだので続きを買わねば。
あっちもこっちも欲しい本だらけで困ります(;´Д`)