読書感想文 第47巻
『ゴミソの鐵次 調伏覚書 萩供養』
『ゴミソの鐵次 調伏覚書 お化け大黒』
『ゴミソの鐵次 調伏覚書 丑寅の鬼』
作:平谷美樹/光文社時代小説文庫
電子版には表紙絵付いてなかったので、画像無しで…。
先に、鐵次と同郷の、盲目の女修法師である百夜ちゃんのシリーズを読んでたんだけど、どうやら本流はこちらのようで。
でもさすが本流。百夜ちゃんシリーズも良いけど、こちらはその上をいく(笑)
鐵次は、スマートに事件を収める訳ではなく、失敗も間違いもある、ホントに等身大に描かれているので、親しみがもてます。
こちらも同郷と分かった七瀧太夫。格式の高い店の花魁だけあって、矜持は並々ならぬものがあり…。
でも、本音で話してくれる鐵次のことは、憎からず思っているようで…。
そんな姉さんの気持ちが、二冊目のお化け大黒で分かります。
そして、三冊目の丑寅の鬼では、鐵次と百夜の故郷・津軽から大先達が江戸に来る。
恐らく…鐵次たち修法師の長のような人と判断。
この人の登場で、一気に場が締まり、ラストに向け話が動いた気がします。
ラストの鐵次は…“人はいくつになっても成長する生き物”って感じでした。
この話、久しぶりに読んでる最中、実写が頭の中で動きました。
本を読んでると、その役のイメージの声優さんの声でセリフが聞こえてきたり、場面が想像できたりするんですが、今回は実写(笑)
おいらの中では、鐵次は内野聖陽さんがハマりました。
話の感じから、NHKよりテレ朝で仕事人シリーズのノリで作ってほしいなぁ…と(笑)
これは実写向きなお話だと思います。
怨霊や亡魂の調伏は、表現しづらいかもしれないですが、そこは大袈裟にならない程度にCGを…(笑)
そうなったらいいなぁ…ってか、続きが読みたい…(´・ω・`)
百夜ちゃんシリーズはまだ続きがあるので、そちらを少しずつ読み進めたいと思います。