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読書感想文 第41巻

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『一番線に謎が到着します -若き鉄道員・夏目壮太の日常-』

『なくし物をお探しの方は二番線へ -鉄道員・夏目壮太の奮闘-』

作:二宮敦人  幻冬舎文庫

 

もちろん架空の路線ではありますが(笑)

 

一巻は、就活に苦しむ男の子のぼやきからスタート。

自分には力がある才能があるのに、なんで一件の内定すらとれない…。あいつもこいつも決まったのになんで俺だけ…。

 

その子が利用する駅の駅員さんが夏目壮太君。

身内が駅員なので、勤務時間のこととか、駅によっては駅員さんがご飯作るとかのことは知ってました。

駅もね…コスト削減とかいろいろ考えてるんですよ。

 

タイトルみたいな大げさな謎はきません(笑)

…とおいらは思ってます。

日常の何気ない小さなトラブルを、夏目君が解決に導きますが、周りの人たちの協力あってこそだし、この駅の人たちのチームワークの賜物だと思います。

その謎を解決していくうちに、最初や幕間に出てきた就活男子の悩みも一歩前進します。

気がついてみれば、その子の家族がみんなで駅に関わってます(笑)

地方駅だから、家族ぐるみで顔見知りで関わりがあるのも何かわかるなぁ。

 

二巻は、夏目君自身のこれからにも関わること。

駅に出入りするホームレスのおじさんも絡んで、様々な人のドラマが見られます。

最後はみんなで宴会して、これで終わり?な感じもはらんでたけど、おいらとしてはステップアップした夏目君もぜひ見たいので、続きを希望します。

 

一巻二巻通して、ここの駅は本当に人に恵まれたチームワークのいい所だと思いました。近所の人もホームレスのおっちゃん達も、お客さんも。

類は友を呼ぶ…ではないですが、町の人たちの人柄が似たような駅員さん達を呼び、その駅員さん達を通して駅の周りにも似たような人達が集い、お客さんも集まってくる。

いい町で、いい駅ですね。

 

現実の駅員さん達も、始発から最終まで“時刻表通りにつつがなく”という当たり前を維持するために頑張っています。

 

駆け込み乗車による電車の遅れ、ながらスマホでのトラブル、私達乗客の側が配慮すれば防げることもたくさんあります。

予定通り、事故なく運んでくれてありがとう。

そのお礼は、マナーを守ることでお返しします。