読書感想文 第39巻
『あやかし古書店~僕はきみに何度でもめぐり逢う~』
作:蒼井紬希 / TO文庫
どSっていうほどでもない、単に無愛想な古書店店主。
でも、その無愛想にも彼女がその古書店に来たのも、そこで働き店主に興味をもち、恋心を持つようになったのも、全て理由がありました。
彼女が事故で失っていた10才までの記憶が全ての鍵でした。
やっと全てを思い出したのに、彼の思い出とともにまた記憶にふたをされてしまう。
三年後、あやかしの力を取り戻した彼と再会したとき、また二人は恋に落ちました。
彼女が忘れてしまっても、僕が覚えている…。
何度でもめぐり逢って何度でも恋に落ちる。
その輪廻が終わることは無いのでしょうか。
何度でもめぐり逢って何度でも恋に落ちる…それほどまでに結びつきの強い二人。
でも、彼女が忘れてしまうたびに哀しい思いをするのは彼。
いつかその輪廻が止まり、二人でずっと幸せに…とはならないのでしょうか。
切なくて素敵なお話なのですが、哀しいお話だな…とも思いました。
また再会できて、ハッピーエンド?
私にはそうは見えなかったな。