読書感想文 第37巻
『玉依姫』作:阿部智里
八咫烏シリーズ最新作です。
前作、八咫烏達が住む山内に大きな地震が起きた所で終わってました。
てっきりその続きかと思いきや、少し先のあたりの話になってました(笑)
でも、この順番でなきゃいけない何かがあるんだろうな。
今回は、タイトルから察せる通り、土地神や国つ神のお名前がちらほら。
古事記に出てくる神様達が、どんな風に八咫烏達と繋がって来たのか。突然八咫烏達を襲った猿達は何者なのかが少しずつ分かってきます。
最初に読んだときは、引き込まれすぎて客観的に感想を持つことができませんでした。
読み終わった満足感が何ともいえず…もったいなくて、少し時間をあけて再読。
読書メーターの方にはこんな風に書きました。
『自分の普通が他の人の普通とは限らない』
人それぞれの価値観。
自分はこう思う…こうしたいんだという核のようなものがあれば、回りが何を言おうと、どんな事にも振り回されず、自身にとって幸せであれるのでは。
みんながみんな一緒である必要はない。
誰にもそんなこと言う権利はない。
今回の玉依姫では、その核になるものは“信”。
己を信じる、相手を信じる。
なかなかに難しい事ですが、おいらとしては、自分と違う普通も一つの個性として受け入れたい…そうありたいと思いました。
読むのを楽しみにしている人もいるだろうから、分かりやすいような内容への触れ方はしないようにしてみました。
読書メーターの感想(共読)も、かなりの数が上がってて、人気のシリーズ何だと言うことが分かります。
ホント面白いです(笑)