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読書感想文 第35巻


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『妖怪の子預かります』

わらわらちょこちょこいろんな妖怪が出てきて、それだけでも楽しかったです。

妖怪達の子を預かる子預かり屋をやっていた、妖怪うぶめの住処を壊してしまった弥助。
そのせいで妖怪裁判にかけられ、うぶめの家が見つかるまで子預かり屋をすることに。
一緒に暮らす千弥は盲目の按摩さん。
血はつながってないけど、二人ともお互いをとても大事に思ってて、千弥さんは弥助に甘い(笑)

梅干しに体がついたみたいな梅ばあの孫を預かったり、酒飲みな鬼の子供を預かったり、ハサミのつくも神を預かったり。
弥助は優しいし責任感あるから、最後までしっかり面倒を見て、みんなにお土産やお礼を貰ったり、楽しい事もある。
最初のうちは嫌がってたけど、なんだかんだと賑やかな生活が楽しくもなってきた。
預かった子ども達と仲良くなって、遊びに来てくれたりもする。

お話の後半からは、千弥と弥助の出会いやお互いの正体、突然お手伝いに来るようになった玉雪という女妖が何者かもわかる。
千弥さんの正体は、何となく読めてたけどね(笑)

でも、今ほど人の気持ちが複雑怪奇ではない江戸のお話しで、弥助は素直でいい子だし、周りの人達も何だかんだでいい人ばかり。
続きのお話がどうなるか分からないけど、にこにこ読める楽しい作品でした。

弥助の過去には切ないものがあったけど。
弥助の母ちゃん、すごいです。
子を守る母ちゃん、すごいです。

8月末に続きが出るそうな。
電子書籍になるのはいつかなぁ~