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つぶやきより長く日記より短く

ひとことブログみたいに気軽に…のはずが、最近はめっきり読書blogになってます

読書感想文 第34巻


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『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』
『黄金の烏』『空棺の烏』
作:阿部智里  文春文庫

こんなに自分に合う作品はホントに久しぶりです。
登場人物を表す説明が最小限で、何度も繰り返されない。
そのために巻頭の説明書きがある。
場の空気を形容する言葉が最小限で回りくどくない。
話がどんどん進んでどんどん引き込まれて、最後には『うぁ…そうくるか!』と四冊すべてにおいて思わされました。

人形(じんけい)をとる八咫烏(やたがらす)の世界の話です。
三本足の烏です。詳しくはググって下さい(笑)

『烏に単は似合わない』
まずは、皇太子である若宮殿下の嫁取り話から。
嫁は、東家(とうけ)・西家(さいけ)・南家(なんけ)・北家(ほっけ)から姫たちが登殿し、一定期間中に若宮殿下がひとりを選ぶ。
ところがどっこい、肝心の若宮殿下はさっぱり現れない。
いつまで経っても現れない。来なきゃいけないときでも現れない(笑)
その間に各家の姫たち女房達のドロドロが始まります(笑)

でも、そんなにドロドロ感は感じませんでした。
巻頭で出てくる、ぽや~んな子が主人公なのかと最初は思ってました。
違った(笑)
無害に見えたこの子が一番性悪(笑)
自覚無い所が余計に性悪(笑)
誰が主人公だ?と思って読み進めると、最後の最後に真打ち登場。
若宮殿下が、まぁ言いたい放題(笑)
二巻目の『烏は主を選ばない』で、さっぱり現れなかった理由が分かり、話の鍵になるひとりの男の子(雪哉)が登場。

この子がまぁ…ったく(笑)
大人しく笑ってるヤツほど何考えてるか分かりゃしない(笑)
雪哉はいい意味で何考えてるのか分かりゃしない子だった(笑)
そして三巻目の『黄金の烏』で、雪哉が復帰。
八咫烏の頂点に立つ朝廷の長・金烏(きんう)がどういうものであるかが少しずつ分かってくる。
四巻目の『空棺の烏』で雪哉の成長と、これから先の苦難の道のりが見えてくる。
最後はえぇっ!ヾ(0д0∥)ノな終わり方で(笑)
続きは7月21日に発売。

電子書籍なので、文庫待ちとかややこしいことせずに読み進めてきました。
読み始めたら最後まで目を離したくない…久しぶりにワクワクしながら、お休み利用して一気に読みました。

読み進めていけば、若宮殿下の斜め上の頭の良さの理由も分かってくるし、いろんな事が見えてくる。
ジグソーパズルのように外枠から少しずつ進んでこっちの柄の部分、あっちの柄の部分とバラバラに出来上がってきていたものが、後半、どんどんピースがハマっていくスピード感。完成(読了)時の充実感が半端なかったです。
興奮覚めやらぬ…とはこのことか(笑)

読書感想文と書いてあらすじというルビがふられる程に、感想文が下手なおいらなのでこんな風にしか言葉に表せません。
これは、ホントにすごかった!
7月の新刊が楽しみであり、できる限り長く続いてほしいシリーズです。

本屋さんや電子書籍ストアで、迷ってなかなか手にできなかったけど、もっと早く読めば良かった。
そして出会えて良かった作品です。