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つぶやきより長く日記より短く

ひとことブログみたいに気軽に…のはずが、最近はめっきり読書blogになってます

読書感想文 第31巻


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『かくりよの宿飯 4~あやかしお宿から攫われました~』
作:友麻碧
『黎明国花伝』
作:喜咲冬子
『九十九さん家のあやかし事情 4~五人の兄と大神の子守唄』
作:椎名蓮月

富士見L文庫(三冊すべて)

かくりよの宿飯シリーズと九十九さん家のシリーズは、待ちに待った新作でした。


【かくりよの宿飯シリーズ】
前作は、主人公である葵が営む小料理屋のあるあやかし旅館“天神屋”から攫われたところで終わりました。

攫われた先は、商売敵でもある“折尾屋”
天神屋の大旦那(鬼)が敵の目を盗み、魚屋に身をやつして助けにきてくれるけど、自分だけでは帰れない。
今まで一緒にお店で頑張ってきた銀次(九尾の狐)も!と心に決めて、その機会を待つ葵。

いろいろ起こるけど、今までの料理を通してのご縁で乗り越えていく。
今回は、血のつながった家族と心のつながった家族のお話し的印象。
そして、葵自身の、母親に対する思いや家族に対する思いも自分の中で少しずつだけど、整理出来始めてるような。
ちゃんと整理できたら、大旦那様と自分の新しい家族が作れそう(^ ^)

【黎明国花伝】
星読み…という存在が、守人シリーズを思い起こしました。
舞台設定は日本のような中国のような…足して2で割った架空の国(笑)

国を追われた2人の姉妹。
姉は無駄な争いを避け、敵に頭を垂れ女将軍となる。
妹は、その姉や星読みの力を持つ兄によって、別の地へ逃がされる。
兄は敵の女王の形ばかりの夫となり幽閉。
その3人が自分たちの立場を取り戻す話といえば簡単だけど、勧善懲悪な話じゃない。

手に汗握るスピーディーな展開ではなく、最初から最後まで、しっかりと地に足のついた、落ち着いたストーリー展開だったと思います。
妹の恋の話すら、浮ついた印象はありませんでした。
却ってそれが微笑ましく、クーデターの中の緩和材になってくれてたように思います。
年齢的にも、国のこと民のことばかりではもったいないですしね(笑)

すっきり終わってしまったので、この話に関しては続きはないのかもしれませんが、この作家さんの次回作は気になります。

【九十九さん家のあやかし事情】
前回のお話で6兄妹の末妹・あかねにあやかしが妻問いにくるという問題が解決。
今回から新たなお話しとなりました。
あかねと四男の若葉がそれぞれ高校・大学の受験生。
若葉くんは将来の夢的な物が無いので、大学行くのイヤ。勉強嫌いだし…。
あかねも成績は中の下…。塾も家庭教師もイヤ。
こんな調子なので、長兄・百太郎(ももたろう)さんも大変です(笑)

サブタイトルから察するとおり、大神=狼。
でも、怖いとか切ないとかより、あったかい印象のお話でした。

他の神様の所へ話を聞きに行った時に、ふうちゃんや雷電さんの人としての姿が見られ、ちょっと楽しかった(笑)
ふうちゃん成長して、子どもから良き若者となっておりました。
神様への供物が甘いお菓子で、神様の回りにいるあやかし達が喜んで食べてるのが微笑ましく(笑)

そんなあったかいシーンが多かったから、あまり切なさを感じなかったのかもしれません。

今回関わった人と、その人と共にあるあやかしさんはこれからも登場の予感なので楽しみ。