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読書感想文 第29巻


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1.『幽落町おばけ駄菓子屋』
2.『幽落町おばけ駄菓子屋 思い出めぐりの幻灯機』
3.『幽落町おばけ駄菓子屋 夏の夜空の夢花火』
4.『幽落町おばけ駄菓子屋 たそがれの紙芝居屋さん』
5.『幽落町おばけ駄菓子屋 春まちの花つぼみ』
6.『幽落町おばけ駄菓子屋 晴天に舞う鯉のぼり“

作:蒼月海里 角川ホラー文庫

お話しの中心となるのは、大学に入学と同時に一人暮らしをする男の子の彼方君。
そして常世と呼ばれる、あの世とこの世の境目のような町に住む、猫目さん(黒猫)と駄菓子屋の主人の水脈(みお)さん。

メインの主人公である彼方君より、水脈さんや猫目さんに心の声がついてしまい、おいらにとっては水脈さんは宮本充さん、猫目さんは杉山紀彰さんでお話が進行しています(笑)

イラストの感じから、何度か水脈さんは違うかな…と思ったりもしたんですが、おっとり穏やかな感じがどうにも宮本さんで進むので、そのままにしています(笑)

今まで読んできたあやかし物は、河童とか座敷わらしとか、いわゆる人ならざるもの…というか妖怪。
このお話は、この世に憂いを残した人や物が核になってます。
それだけに、人の思いと近いところもあり、六冊とも休暇中のため、ほぼ一気読みでした。

二巻から登場する都築さんがお気に入りです(笑)
俺様キャラが少しずつほぐれていくのは、見ていて嬉しいです。
お菓子や、駄菓子屋さんに必ずあったおもちゃとか、懐かしく思い出しながら読んでおりました。
それと同時に、上野浅草近辺の甘味情報がこれでもかと押されてて、久しぶりに舟和の芋ようかんが食べたくなりました。

ホラー文庫からの発刊ではありますが、身の毛もよだつようなお話はなく、サスペンスのような落ち着かないハラハラ感もなく。
余計な騒がしさが無いので、終始お話しに集中して読み進めることができました。
まだまだ続きがたのしみですね。

あ、これは最後に声を大にして!

二巻に出てきた『白石温麺』は、しろいしうーめんです!
ご丁寧にふりがな振ってまで“しらいし”と間違えて下さってましたが、しろいしです!
地名はしっかり調べてほしいぞ、作者さん&編集者さん

母の故郷であり、子供の頃から48になる今でも食べる、おいら的ソウルフードですので(´・ω・`)