読書感想文 第27巻
『わが家は祇園の拝み屋さん~涙と月と砂糖菓子~』
作:望月麻衣 角川文庫
祇園と書いて“まち”と読みます。
現代物でも陰陽師が出てくるお話はいろいろ読んだけど、これが一番身近に感じる。
こういうおばあちゃん、本当にいそうだもん(笑)
フィクションを感じるのは、イケメン多すぎなとこかな(笑)
でも、あったかくていいお話ですよ。
突然、目を合わせた人の心の声が聞こえるようになってしまって、引きこもりになって、高校進学も出来なかった主人公・小春ちゃんが、京都のお祖母ちゃんのお店にお手伝いに。
あの晴明様のお師匠様の家系(傍系)
お祖母ちゃんにお父さんと年の離れた三十路の弟(叔父さん)と一緒に暮らし、はとこの澪人さんもよく現れる。
少しずつ少しずつ町に慣れて暮らしに慣れて、いろんな出来事を乗り越えて、やっと自分の悩みを勇気を出して打ち明けたら、みんなして「あ~やっぱり」と全然動じない(笑)
お祖母ちゃんの家の血が隔世遺伝とかで、ちょこちょこ出てくるらしいけど、お祖母ちゃんはもちろん叔父さんも、澪人さんもみんな修行だけでは得られない特別な力がある人達。
いらないだけの力だったけど、お祖母ちゃんの家にいると、その力を隠すのではなく“活かす”ことができる。
裏表のない生活のお祖母ちゃんや叔父さん達に囲まれて、夏休みからは京都の高校途中編入出きるようになり、
その学校でも、嫌いだった力のおかげでお友達ができた。
力のことも分かってくれるお友達。
普段、雑音のように入ってくるクラスメート達の心の声は、お祖母ちゃんのお守りのおかげで強い思いだけしか聞こえない。
そして、力をコントロールする事を学び始めた。
これからのお話しがどんな風に変化していくのかが楽しみです。
それにしても…。
澪人さんのキャラがなぜか1人だけ、石田彰さんの声で立ち回るように…(^_^;)
おいらのイメージとして、あんな感じなんだろうな。
イラストとお話の可愛らしさから、今回のフレームはピンク(笑)
あ、表紙絵の右側の着物の人が澪人さんです。