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読書感想文 第22巻


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『海波家のつくも神1・2』
ひとしずくの星』
作:淡路帆希/富士見L文庫

両脇の海波家のお話は、現代物です。
長く大事に使われてきた物には、いつしか魂が宿り付喪神となる…。
何百年ではないけれど、曾祖父さんの代からある掛け軸の少女と子犬、お婆ちゃんの嫁入り道具の一つだったしゃも、亡くなった父母が友人から結婚のお祝いに貰った手作りのペアカップ、母が高校生の頃に書いた父との馴れ初めになった、書きかけの自作童話…。

主人公の男の子と、その家に昔からいるつくも神達との賑やかなお話です。
何よりも、つくも神達がとても一途です。家の外にもいろんなつくも神がいるんですが、総じて一途です。
2冊ともクライマックス泣きまくり(ノД`)

そしてこの作品に感動して、同じ作者のもう一冊。
真ん中の作品は、このままちょっとアレンジしたら、人魚姫(原作の泡になる方)に負けてないんじゃないかと思うような、切ないお話でした。
そしてこれも後半、泣きました(ノД`)

童話のようにかわいらしいお話に泣ける自分が嬉しい、もうすぐ48才ww
いいんですよ。中途半端なリアリティより、これでもかってほどの夢物語。だからこそ読んでて楽しいんです。

この年になると、中途半端なリアリティの方が冷めますw

とはいえ…つくも神は絶対ホントにいると思ってます(* ̄∇ ̄*)ゞアハハハ