読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

つぶやきより長く日記より短く

ひとことブログみたいに気軽に…のはずが、最近はめっきり読書blogになってます

読書感想文 第19巻

『からくさ図書館来客簿  ~冥官・小野篁と優しい道なしたち』
作:仲町六絵

少年陰陽師シリーズにちらちら登場する、ドSな小野篁さん。
同じ作者さんのデビュー作がその篁さんのハイティーン時代の作品。
Twitterでフォローしてるメディアワークス文庫さんのツイートで見かけた“小野篁”の名前に引き寄せられて、電子書籍で購入しました。

おいらの知ってる篁さんは、後は『鬼灯の冷徹』に出てくる篁さんだけで、一番最初に見たのも鬼灯様の同僚の篁さんだったので、他の篁さんにも興味津々でした。

少年陰陽師の影響で、安倍晴明さんにも興味は尽きず、夢枕獏さんの方も読んでます。

読み始めると、おもしろい作品ほど中に入り込みすぎて、最後まで読み終われない時(通勤電車とか昼休み)は、現実に戻ってくるのに難儀し、切り替えがうまく出来ない性格でして…。
夢枕獏さんの安倍晴明、一章完結的な感じなので、マイペースで読んでます。


さて。
今回読ませていただいた『からくさ図書館来客簿』
こちらもとても面白く…そして一章完結的なので、二章読んで泣く泣く家事に戻り(オイ)、定時制に通う子めるがいない夜に、手早く夕飯を済ませて、ゆっくり続きを読みました。

主人公・篁さんと、冥官見習いの時子様との出会いのお話は、三章のラストから四章にかけて。
若い篁さんの話しか見かけないので、壮年の篁さんは新鮮でした。

一章は樹木医のお嬢さん、二章は料理人の若い男性、三章はお正月に巫女のバイトをする事になった女の子、四章は本当は建築士になりたいのに、家業の寺を継がなきゃいけない大学生。

その人たちが“道なし”を冥府へ送るため、篁さんと時子様とともに、精一杯のことをしてくれます。
篁さん達がメインになることもあれば、道なしが側にいるその人たちがメインになることもあります。
最後には篁さん達の正体という記憶だけを上手に消して、図書館の館長とお手伝いの女の子、そして図書館の利用客に戻る。

“道なし”とは、生前に善行を積んで天道に逝くはずが、何かに思いを残しさまよっている優しい魂のこと。
天道は、天国みたいな所と考えて良さそうです。
天道の説明をするとなると、六道輪廻とかなんとかいろいろ難しいので、ググって下さいww

今回の四つのお話しの中では、二章の料理人の男性のお話しが好きかな。
道なしになってしまったのは、食い道楽のおじいさん。
美味しいもの好きが残す思いとなり、レストランに憑いてしまうのだけど、亡くなってしまったので食べることが出来ない。

そんなおじいさんに、料理人の若者が篁さん達と図書館の力を借りて、最後に美味しいものを食べてもらって、おじいさんも美味しいものを食べさせてもらって、幸せな気持ちで冥府に向かいました。
おじいさんの満足げな笑顔が浮かぶようで、不覚にも泣きました。

本当に美味しいものって、めちゃくちゃいい笑顔になりますよね。
食べることの幸せが一番想像しやすかった、食いしん坊なおいらですww

まだまだ続きのお話しがたくさんあるので、さっそく♪