読書感想文 第18巻
『ゆきうさぎのお品書き 6時20分の肉じゃが』作:小湊悠貴
集英社オレンジ文庫
祖母が大事にしていた小料理屋『ゆきうさぎ』
祖母が他界して3ヶ月…25になった孫の大樹が受け継ぎ再開させるところからお話はスタートします。
長いことバイトと称してお手伝いしてたので、四苦八苦しながらなんとかお店を…という展開じゃありません
ちゃんとおばあちゃんの味を受け継ぎ、自分なりの改良をしつつ、常連さんにも受け入れてもらって…。
そんなお店のお客さんたちとの関わりのお話しです。
舞台が小料理屋だから、もちろんお料理は出てきます。
でもそのお料理たちがお話の邪魔をしてなくて、実にいい感じにお話のアクセントになってくれてるように思います。
食材やら作り方の説明が書いてあると、確かに思い浮かべて『おいしそう』ってお腹鳴るんですけど、肉じゃがとか唐揚げとか、鯖の味噌煮とか茄子田楽とか…
聞いただけで味も見た目も馴染みのある料理って、お品書きをみるだけで読み手が知ってる自分の味でが頭に浮かぶんですよね。
お母さんの味だったり、おいしかったお店の味だったり。
読み手の味でお話が進むのでおいしかったです。
今回は重版の帯がついていました。
続きが出るかな…と楽しみになりました。
6時20分…自分の誕生日が6月20日なので、そこにも反応して手にしましたが、良い出会いでした(^_^)
小湊悠貴様、ごちそうさまでした。
おかわり楽しみにしております。