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読書感想文 第10巻

GOSICK Ⅱ─ゴシック・その罪は名もなき─』作:桜庭一樹
角川文庫

ビーンズ文庫でもあるようなんですが、買ったときは知らなかったので、角川文庫版です。

ソビュール王国という架空の国が舞台。
時は1924年
主人公の男の子が久城一弥(くじょうかずや)
はるばる船でヨーロッパへ留学するのが、ソビュール王国にある貴族のお子様達のための学園。
そこにはもう一人の主人公、ヴィクトリ力・ド・ブロワという少女がいます。

訳あってほぼ軟禁状態で育てられたため、被害者側から見れば、偉そうに喋る生意気な小娘に見えますw
学園でも、図書館棟の最上階にある植物園で一日中本を読んで過ごすのが日課でした。

まぁ、長い話の中でその二人の距離が縮まって行くわけですが、ヴィクトリカの方は素晴らしく頭脳明晰な家系で、距離が縮まる過程で謎解きや事件に遭遇します。

謎解きミステリーに青春ラブストーリーを2~3滴垂らした感じとでも言いましょうか…。

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主人公の二人はこんな感じ。
これはビーンズ文庫の表紙。
アニメの方がもう少し二人とも子どもっぽい感じで、ヴィクトリカのほっぺのぷくぷく感がいい感じです。

アニメに見はまって原作に流れたんですが、アニメはめずらしく原作にかなり忠実です。なので読んでいて頭の中でアニメが見事に再現されます。
アニメでは描ききれない部分を小説に補ってもらってます。

今回読んだ2巻は、秘密の多かったヴィクトリカの母親のことが分かるお話しです。
“灰色狼”と呼ばれる一族の一人で、その明晰過ぎる頭脳故に、第一次世界大戦に利用されたお母さん。
母の生まれ故郷の村で、濡れ衣を着せられ村を追われた母の無実を晴らすお話しです。

それにしても…ビーンズの方はどうか知りませんが、角川文庫版の方には“解説”はあっても“あとがき”が無いんすよ。

どうも昔からこの“解説”が好きじゃない。
解説とか考察とか、おいらにとっては余計なお世話。
好きに読んで好きに感じればいいじゃん。
なので、解説よりあとがきが欲しいです(´・ω・`)