つぶやきより長く日記より短く

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読書感想文 第8巻

少年陰陽師 天狐の章1~5』作:結城光流
角川文庫

前回の安倍晴明の、本章側の話です。

すっかりじい様になった晴明、大事な人である藤原の姫・彰子、彰子の身代わりに入内した異母妹・章子
この3人の命がかかったお話でした。

この章で、晴明の母親のことが分かります。
主人公である昌浩は3兄弟の末っ子ですが、唯一晴明の天狐の血を受け継いだ、晴明が自身の後継と定めた14才の少年。

平安の世ですから、元服もしてるし今と違って十分大人扱いされていいはずですが、晴明はもちろんそんなことはせず、回りにいる十二神将達は、その寿命の長さから昌浩子ども扱い。
髪と名の付く人たちはそろって子ども扱い。
でも陰陽師としての力は“経験”という名の力が足りないだけに、おいらは見えました。

藤原の姫・彰子は、あやかしの呪詛をその身に受けてしまったため、入内する事はできず異母妹・章子が“彰子”として入内する。
見た目そっくりな2人の違いは“見鬼の才”。

彰子は相当な力を持っているけど、章子はその才のない本当に普通の少女。
人としての性質はともかく、あやかしが見えるのがとてもうらやましいw
物語のようにうまく行くなら、見えるようになりたいくらいですww

今回の話は、身代わり入内した章子が自身の身代わりの立場に不満を持ち始めたために、あやかしを呼び寄せたようにもなるわけですが…。
身代わり入内なので、誰も本当の自分を知らないし、本当の名前も呼んでもらえない。
後宮は女同士の争いもあるしで、ストレス溜まりまくりなとこへ、藤原家そのものに壮絶な恨みを持つ者に利用され、晴明や昌浩の命を狙う奴にも目を付けられ…。

彰子の方もひどい目に遭うし、じい様は今にも死にそうだし、自分は見鬼の才が不安定になっちゃうしで、アニメ版でみた話し同様にいっぱいいっぱいに追いつめられます。

正直、かなりハマってきました(笑)
早起きしなきゃなのに一冊ぶっ続けで読んで寝たのが3時ごろとかありました(^_^;)
アニメ版で見てないところから…と読み始めだけど、最後の第五巻がでたのがつい最近。
続きはいつになったら拝めるのか…(;´Д`)

とりあえず、外伝とか短編集的なものを先に読もうかな…とかいろいろ考えております。

その前にまだ読めてないヤツを片付けよう。