読書感想文 第3巻
神様の御用人(4)(5)
どちらも読み終わりました。
試用期間の御用人代理から、代理が取れて本採用。
神様の頼み事も回を追う事に難しくなっていきます。
そして4巻からは一話読み切りではなく長編パターンも。
どの話もホロリとくる切ないお話です。
神様は人の子の願いを叶えるわけではなく、人からの感謝の気持ちや大切にしてもらえる気持ちがあって初めて人の子の話を聞いてくれ、豊穣や治水などの願いは叶えてくれても、個人的な願いは関わらない。
みんなに見えなくても、自然の中に様々な神様がいて、いつも見守ってくれている。
秋祭りや各地の神社でのお祭り、神事はそういった行事を通して、神様は人の子から力をもらう。
そんなギブアンドテークな関係だった。
でも、お祭りや神事、感謝する気持ちそのものが減った今、神様はその力を削がれ、記憶すらも失い始めてる。
今まで通りの力があれば何でも自分で出来るけど、力はおろか記憶まで怪しくなった今は神様の代わりに御用人がその願いを御用として叶えてあげる。
それがこの本のお話で、人の子(御用人)と方位神の一人である狐が御用聞きのためにあちこちに出向きます。
神様や神事の事なども勉強出来ますが、一つの物語として…神様が本当の自分はこうだった…と、時に笑顔で時に涙とともに記憶を取り戻すさまにはこちらも泣けてきます。
クライマックス近くは必ず家で読み、号泣するのですが、5巻は今朝、電車の中でクライマックスを迎えてしまい、泣かないようにするのが大変でしたww
これからも続きが楽しみです(゚ーÅ) ホロリ